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偶然の科学

2012年05月04日 04:03

社会学の領域において予測がいかに難しいか、またいかに後知恵説明がまかり通ってしまうかについて、実例をあげて解説している本。10章の望遠鏡の話が良い。

1.常識という神話
地下鉄で知らないひとに席を譲るように頼む事は激しい抵抗感がある(見えないルールがある)。非公式のルールの方が重要な場合がある。
 
物事の説明には、実際に起きた事に基づいて説明しがち。 
 
2.考えるということを考える
ドイツとオーストリアでは臓器提供への同意率が12%と99.9% である。学生たちは隣国同士でなぜこのような違いが生じるのか真剣に議論したが、正解はオーストリアでは臓器提供に関する選択肢において同意する方がデフォルトになっているだけだった。
 
クラウドソーシングで依頼した同じ内容の作業の質(正答率)は、報酬額によって全く変わらなかった。また、各被験者に「この作業の適正な報酬額はいくらか?」と聞くと、1セントで働いた者は5セント、5セントで働いたものは8セント、10セントで働いたものは13セントと答えた。 
   
3.群集の知恵(と狂気) 
モナリザは盗難事件で有名にならなかったら今の価値があったかどうかわからない 。
 
グラノヴェッターの暴動モデル:「集団の中でn人が暴動に参加したら自分も参加する」という閾値nを持った人の集団。各人のnが0から1,2,3...と一つも飛ばさずに分布している場合のみ全員が参加する暴動が成立する。
 
「よく売れたのはたくさんの人々が買ってくれたからです」 
 
4.特別な人々
ソーシャルネットワークにおいて、情報の拡散にはインフルエンサーの影響力はそれ程大きくない、それよりも影響されやすい人々の存在が重要。(山火事が広がるために、燃料となる木が必要なのと同じ) 
 
5.気まぐれな教師としての歴史
後知恵バイアス、サンプリングバイアス:事故が起きた場合にだけ当時の条件について注目される(同じ条件で今まで事故が起きて来なかったにも関わらず) 。
 
7.よく練られた計画
「予測市場」 は群集の知恵を取り入れた予測が可能だが、市場操作に対しては無力である。
 
8.万物の尺度
予測しない方法:ZARAはまず多数の商品を店舗に配置する。実際に売れた商品だけを追加生産する。
 
広告の効果は今までわからなかった。webサイトのバナー広告で計測した結果、40代以上には効果があった。
 
ブライトスポットアプローチ、ブートストラップ: 現場で一部の人が実際に実行している改善を全体に共有するだけで、問題解決
 
9.公正と正義
飲酒運転した場合と、飲酒運転で人身事故を起こした場合、同じ刑が適用されるべきか?それとも後者が重い刑になるべきか。
 
10.人間の正しい研究課題
社会科学にはこれまでニュートンはおろか、ケプラーすらいなかった。社会学はSNSという望遠鏡を手に入れたので今後研究が進むだろう。



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