スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Pajekを活用した社会ネットワーク分析

2010年01月08日 01:35

まだ読んでる途中。ソーシャルネットワーク分析の基礎っぽいことが書いてあるので勉強中。Pajekというネットワーク分析ツールを使ってネットワークから特徴的な量を取り出す方法を説明している。以下メモ

・社会的なネットワーク例えば「クラスの中で隣の席になって欲しい子」という
 関係をアンケートで調べるときは、名前を上げてもらうのとリストから選んで
 もらうのと二つの方法がある。前者をフリーコール、後者をラスターという。

・ネットワークを縮約するときは、縮約した点に縮約された点につながっていた
 線をすべて繋ぎかえる。

・ネットワークの「密度」とは線の数/最大の線の数であるが、密度は点の数に強く
 依存するので、普通は「次数」を指標に使う。次数はある点に繋がる紐帯の数。

・ネットワーク上のある点からある点まで到達する通り道を「ウォーク」という。
 ウォークのうち同じ点と線を通らないのが「パス」。
 有向グラフで向きを考えないウォークを「セミウォーク」、向きを考えない
 パスを「セミパス」という。
 すべての点がセミパスで繋がっている有向ネットワークを弱連結という。

・コンポーネントとは最大の連結したサブネットワークである。
 サブネットワークとは、ネットワークの中の点のサブセットと
 それらの点同士の紐帯。「最大の」というのは、それ以上他の点を
 付け足すと連結でなくなってしまうことを言う。

・k-連結コンポーネントとはすべての点のペアがk個のセミパスを
 持つようなコンポーネント。

・k-コアとはあるサブネットワークの中で最小の次数がkである
 最大のサブネットワーク。2コアは内部に3コアを内部に含むことができる。

・クリークは3つ以上の点で作られる最大完全サブネットワーク。
 一般にネットワークの中からクリークを探すのは時間がかかる。

・3つの点で構成されるクリークをトライアドという。

・サブネットワークをヒエラルキーを持ったトライアドに分解することができる。

・線が+か-を持っているグラフを符号付きグラフと言う。

・「PはXが好き(+)でOも好き(+)だが、OはXが好きではない(-)」というように
 負の線が奇数個あるとバランスしていない、と言う。
 (Pは、OがXを好きでないことにストレスを感じる)

・バランスしている符号付き有向グラフは、すべて正の弧をもった
 クラスタとその間の負の弧の組み合わせで表現できる。
 (カートライト、ハラリー)
 正の線を短く書いて、負の線を長く書くとこの構造がわかりやすい。

・2モードネットワーク。「社外取締役」「企業」のように点に二つの
 モードを持ったネットワーク。「社外取締役」同士や「企業」同士は
 線で直接結ぶことができない。

・2モードネットワークを、両方の企業に所属している社外取締役がいれば
 それらの企業同士に線を引いて、「企業」だけの1モードネットワークに
 変換することができる。

・2モードネットワークを変換した1モードネットワークにはk-コアの
 代わりに、同じようなm-スライスというサブネットワークを定義する。

続く。
→Pajekを活用した社会ネットワーク分析(続き)




人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動

2010年01月03日 01:44

タイトルでかなり期待させられたが、人を原子として扱える実例が期待ほどには多くなく個人的には残念だった。全体的に「書誌学になってしまった社会学(と、机上の空論になってしまっていた経済学と)に統計物理学の考えを取り入れたことによりパラダイムシフトが起こりました」ということが話題の中心であると思う。以下、面白いと思ったエピソードをメモしておく。

・ハンガリーのブダペストのある乗客数の多いバス路線
 に3台のバスを配備したが、遅れも混雑も解消されなかった。
 ここで思い切って、1台のバスが停留所で乗り降りしている最中には
 どんなことがあっても(たとえ、一台に乗れない数の乗客が待っていても)
 他のバスはこれを追い越すこと、とルールを変えたら全体的な
 遅れや混雑が解消された。

・ロンドンのミレニアムブリッジで起こった振動は、全員が揺れにあわせて
 バランスを保とうとした結果増幅された。

・0-100のいずれかの整数を投票するゲームで、全員の投票した
 数の平均値の2/3に一番近い人が優秀、とすると合理的な投票は
 何になるか?(シカゴ大学 リチャード・セイラー)
  - まず全員が0-100までまんべんなく投票した場合は
   平均値は50になるので、33に投票すれば優勝
  - 33に皆が投票すると仮定すると平均値は
   33になるので、22に投票すれば優勝
  - …と続けていくと、全員が合理的であれば
   みな0に投票するので、2/3は0になる。
  →だが実際の平均値は、18.9だった。多くの人は
   33か22を投票していた。

・「お気に入りのバーが空いている日に飲みに行く」ゲームは
 「株式を安く買って高く売る」ゲームと基本的な構造が同じ。
 それぞれのプレイヤーがどのような個別の戦略で
 プレイしていても、「常に少数派のほうにいる人が勝ち。
 みな少数派に入りたがるので、少数派の戦略はすぐに模倣されて
 多数派になってしまう」という全体的な構造は同じ。 

・ひとは裏切りを見ぬくのが得意、同じ問題でも
 「不公平」や「裏切りを」探す問題に変換すると
 正解率がぐんと上がる。

・コンピュータシミュレーションで(1)誰とでも協力(2)誰でも裏切り
 (3)同じ色のプレイヤーだけ協力(4)違う色のプレイヤーとだけ協力
 という4つの戦略を持ったプレイヤーを用意しどの戦略が残るのか
 シミュレーションした。色にはなんの意味もない。
 結果、(3)の戦略が優勢だった。
 (アクセルロッド、ハモンド)

以上。


アーキテクチャの生態系

2009年11月07日 01:57

「長居しないように椅子を硬めにしてお客の回転率を上げる」という例に見るように系の制限がユーザの行動を誘導する仕組みをこの本では「アーキテクチャ」と呼んでいる。そして「生態系」とはそのようなアーキテクチャが生物の世界と同じように淘汰されていくことを表している。
 しかし、そんなことよりも個人的にはケータイ小説の「ケータイ」のアーキテクチャに注目した行間の読み方に非常に納得させられた。

以下、メモ:

・Google:
 ページランクにより、ユーザによる推薦情報を機械的に抽出する仕組みで繁栄。

・Blog:
 リンクを簡単に貼ることのできる仕組みが、Googleのページランクという
 環境の上で繁栄。

・2ちゃんねる
 Googleには現れない(dat落ちしてしまうので)世界で繁栄。全員匿名で逆に
 常連を排除したアーキテクチャ。匿名だが同じ言葉を使うことで擬似的な内輪。

・mixi
 儀礼的無関心=「電車の中で目が合ってもお互いすぐに目をそらすような無関心さ」
  ↓
 あしあとがついてしまうことで、強制的関心=「自分に誰が関心を持っているか分かる」

・Winny
 自分が何を配布可能にしているのか知ることができない。
 人気の高いファイルは多くのノードにコピーされる。

・Second Life
 時間と位置を同期させないと他のユーザに会えないので、なんとかく
 人口密度が低い(=閑散としている)印象

・チャット
 同期

・Twitter
 選択同期

・ニコニコ動画
 疑似同期

・ケータイ小説
 昔のPHSには文字数制限の異なる二つのメールシステムがあった。
 「恋空」では直接語られていないが、二つのアーキテクチャの異なる
 メールの使い分けが行間で意味を持っている部分がある。
 全体的にケータイ操作ログなのだが、ケータイを日常的にコミュニケーションに
 使っているならそれはリアリティのあるコミュニケーションのログになり得る。

以上


今日の日経経済教室

2009年11月06日 23:15


・住宅バブル崩壊前には価格ののベキ乗指数が1に近かったが、バブル崩壊後は2にちかっいた
・トレーダーには合理的な判断をするトレーダーと、独自の判断基準を持つノイズトレーダーがいる
・ノイズトレーダーが集団的に同じ投資行動を取る現象はイジングモデルでモデル化できる

本日も経済物理の話題だった

今日の日経経済教室

2009年11月04日 23:24

「締め切り当日までT日ある段階で申し込みをする人の数は1/Tに比例する→参加者の正確な見積もりができる」
「現代の株式取引で記録できるデータの数は日次データしかとれなかった時代と比べると100万倍多く、これは精度の差としては肉眼と電子顕微鏡の違いがある」

今日の日経新聞の経済教室は高安美佐子さんだった。彼女はフラクタルや経済物理の著作で知られている。最近では物の売買などの記録は逐次ログを取られているので、そのなかから統計的な特徴や法則を見いだすことができている、という話だった。



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。